お待たせ致しました!
前回の「野田琺瑯 出張レポート(前編)」から少し間が空いてしまいましたが
野田琺瑯さんの工場見学の後編をお届けします。
前編では「型作り」の工程を見学させていただきましたが、
今度は「琺瑯がけ」の工程です。
琺瑯がけをする工場は型を造る工場から車で
15分~20分程離れた別の所にあり、
型作りの工場とは違いたくさんの作業員の方がいらっしゃいました。
まずは型工場より運ばれてきた製品を熱湯消毒からスタートするそうです。
写真の大きなかごの中には、びっしりと
商品並べられています。
この並べる作業ももちろん、人の手でされています。
熱湯消毒された型はまず、下地塗りから行われます。
(グレーの色のモノが下地塗りしたものです。これはこれでかわいいですよね。)
下地塗りの作業はとても重要で、
琺瑯が剥げた時に錆びとなるのを防いでくれるそうです。
下地塗り・色付けされた商品は小さなゴンドラのようなもので
工場の上部を流れて一周していきます。
ゴンドラに流れている間に下地塗りの修正や琺瑯がけなど、
あらゆる箇所であらゆる工程が行われていくのです。
こちらは大きなはさみのような工具で琺瑯をかけているところです。
この作業がなかなかの難しさ・・・
琺瑯をドボンと付けるのでは無く、
サイドから少しずつ付けていきクルクル回すことで
琺瑯を全体に広げていくのです。
(文章ではなかなか伝えられない作業でした。)
ドボンと付けてしまうと琺瑯の付き方にムラが出てしまうようです。
琺瑯がけは基本的には2回行われ、
このような場面が工場の2カ所で見ることができました。
琺瑯がけされた商品はそのままゴンドラで運ばれ、
焼き付けの作業に入ります。
この窯はおよそ850度に設定されており、
ここをゆっくり通ることで釉薬がしっかり焼き付くのです。
今回は特別に窯の写真を撮らせて頂いたのですが、
850度の温風が流れてくるので撮るのも一苦労・・・
でも、なかなか見ることができない
貴重なものを見せて頂きました。
最後の工程として
琺瑯がけされた商品の底面に
野田琺瑯のマークを付けていく作業をされていました。
野田琺瑯さんの商品をお持ちの方には
おなじみのあのマーク!
ゴム印のようなスタンプで1つ1つ印を付けられていました。
私の中ではこの作業が一番、衝撃的だったかも・・・
この作業が終わるとそのまま乾燥させながらゴンドラは進み、
ふたとのセッティング、バーコード貼り、箱詰め等の作業を経て
私たちの手元に運ばれてくるのです。
今回、野田琺瑯さんにお邪魔させて頂き
どの作業にも人の手が加わり、こだわって作られている過程を見て、
日本のものづくりのすばらしさを更に感じました。
また、今まで以上に野田琺瑯さんの商品に愛着が沸き、
私のコレクションが増えたのは言うまでもありません・・笑
ぜひダブルデイで野田琺瑯さんのアイテムを
手に取って“日本のものづくり”を感じてみてくださいね。