続けてきてよかったこと

幼稚園の頃から通いはじめた書道教室。 高校卒業後、一度はやめましたが 社会人になって数年後、 もう一度初めてみようと再び通いはじめました。 なんとなく再開したものの 鉛筆やシャープペンシルとは違い、 力加減や、腕・手首の動かし方ひとつで表情が変わる 筆で描いた「書」の魅力にとりつかれ、 極めたいという気持ちが高まって、気づけば 師範の免許取得を目指していました。 書道教室に通っていることで、 知り合いのお店、焼酎バー・創作料理屋のメニューや、 自宅に飾る大きいサイズの「書」を書いてほしいと 頼まれることが増えはじめ、 ここ数年で特に増えたのが 「命名」の依頼でした。 職場の先輩や後輩、友人や友人の知り合いからも 子供の名前を書いて欲しいと言っていただき、 自分の書いた字を好んでいただける喜びを感じていました。 昨年、可愛い女の子のママになった 前職の後輩から命名をお願いされ 書いてみたのがこちら。 まずは「和紙選び」。 ママと赤ちゃんの雰囲気に合うものを選びます。 「ん~どれにしようかな」と迷うのも 楽しい時間です。 そして、今回は二本の筆を使用。 こちらもまた、 生まれたばかりの赤ちゃんの写真も見ながら 文字の雰囲気を決め書いていきます。 そして出来た作品がこちらです。 基本的にA4サイズに書きますが、 今回は小さいサイズも用意。 「喜んでくれるかな…、 せっかく頼んでくれたのにがっかりしないかな」と 不安になることも多いのですが… それでも、長く続けてきた習字が活かせる 喜びのほうが大きく、また書きたいなと思うのです。 親から子への最初の贈りものである「名前」を 書いて欲しいと頼まれるのは本当に嬉しく 仕事がどんなに忙しくても、 辞めずに続けてきてよかったと思えるのです。