アンティークの家具や雑貨をあつかう工房で
話題となっている様々なことに対して
ちょっとだけお話します。
「ベントとチャーチ」
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英国や北欧でも
そしてダブルデイでも人気の
アンティークチェア(椅子)
ベントウッドチェアとチャーチチェア。
どちらも1800年代から存在し
ベントウッドチェア(曲木の椅子)は、
一般家庭やカフェ、レストランなど幅広く使用され、
チャーチチェアはその名の通り
その当時から多くあった教会で多量に製造され
使用されていた椅子です。
今回は、そんな2種類のチェアの
メンテナンス(修理)ポイントをご紹介。
まずはベントウッドチェア。
特徴は美しい曲木の技術と、
片手で持つことができる軽さ。
それゆえ、メンテナンス箇所がおおよそ決まっており
座面と脚との付け根、花柄浅彫りの座面、
今回のベントウッドチェアにはついていませんが
4本の脚を固定する曲木の3つがポイントです。
座面と脚は、ほかの椅子と同様に組み直しを行います。
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特に座面は薄い円形板に
浅く花柄を彫り込んでいるため
外れていたり、割れていたりするものが多いです。
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新しい接着剤や釘などを使って
綺麗に再現しております。
つぎはチャーチチェア。
古くは1800年代から使われている教会の椅子。
背もたれや座面下に聖書を収納できたり、
お祈りしやすいように、
椅子の上部が平らになっていたりするのが特徴。
それゆえ、メンテナンス箇所がおおよそ決まっており
座面と脚との付け根、椅子上部の笠木(かさぎ)、
聖書ポケットの3つがポイント。
笠木に腕を置いてお祈りするため、
荷重対策として木ネジを使っているものがほとんど。
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この木ネジを目隠しするパーツが取れやすかったり
ないものが多いので、
付け直したり、作り直しをします。
座面と脚は、ほかの椅子と同様に組み直しを行い、
聖書ポケットは、新しい接着剤や釘などを使って
綺麗に再現します。
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ベントウッドチェアもチャーチチェアも
そもそも丈夫な構造なので、緩みやグラつきを
直すことによってさらに長い年月
使い続けていくことができる、、、
そんな代物です。
それではまた次回。
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