アンティーク家具工房から小ばなし~vol.18

アンティークの家具や雑貨をあつかう工房で
話題となっている様々なことに対して
ちょっとだけお話します。

「新 剥離・再塗装って?」

ダブルデイのアンティーク家具たちは
おおよそ6070年前に作られ
使用されてきたものばかり。
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アンティーク家具の経年劣化による
「風合い」や「味」の
オリジナルを生かしたまま
楽しんでほしいという思いで
傷やシミをありのままの姿を
ダブルデイでご覧いただけます。

なかには保存状態が良く
はるばる海外から入荷して
すぐ販売できる子もいたら
販売できない子もいたり。

そんな場合の修理方法のひとつとして
剥離・再塗装という方法があります。

前々回のvol.11 テーブル
前回のvol.12 チェアに続き
今回もまた剥離・再塗装について
少しばかり小ばなしさせていただきます。

これまた登場のERCOL(アーコール)。
さまざまあるERCOLのチェアから
今回はゴールドスミスチェアを使います。


この子もまたイギリスからやってきたままの姿。
全体的に黒ずみ、剥がれた塗装がまだらになってます。
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何十年も前からお家にいるあの子、もしかしたら
同じようにこんな風になってるかもしれない、、、

もしよければご参考に。


それでは剥離・再塗装してみます。


今回はパーツをばらして
液体の剥離剤を使用せず
直接、電動サンダーでサンディング(研磨)
おこないます。
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そして、組み直し。
からの、色付けとサンディングシーラーで下地塗り。
最後に水性ウレタンを塗り、艶をだして完成です。
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作業する前()と後()並べてみると一目瞭然。
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「ご参考に。」と言ったものの
なかなかお家ではできませんよね。

そんな時はダブルデイの工房までご相談ください。

ただし、剥離・再塗装の料金は別途かかり
家具の状態によって内容は異なります。
オリジナルと比べると色が変わったり
ムラやシミ(輪ジミなど)が
完全になくなるわけではございませんので。
画像8.jpg

それではまた次回。

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