アンティーク家具工房から小ばなし~vol.16

アンティークの家具や雑貨をあつかう工房で
話題となっている様々なことに対して
ちょっとだけお話します。

「伸長式テーブルって、どんなんなってんの?」

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みなさん、意外と知らない
伸長式(エクステンション)テーブルの構造のこと。

「伸長式って、めっちゃべんり~。」
「天板が収納できるし、見た目いい~。」

って、お店を覗いても
伸長式テーブルのデザインは気にするものの
構造まではなかなか見ない。

修理するわけじゃないし、そりゃ知らんわね、、、

で、前回はチェアの座面を紹介しましたが
引き続き今回は、伸長式テーブルを
G-Plan(ジープラン)
ERCOL(アーコール)のテーブルたちで
ご紹介します。


まず、G-Planのラウンドエクステンションテーブル。
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ひっくり返すと、内部構造があらわになります。
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これは丸型の天板をスライド開閉するのに、欠かせないパーツ。
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天板をスライドするのに不具合がある時
だいたいの原因はここのこれ。
削ったり、取り付け直したりして
不具合を解消しています。

本体フレームの強度を高めるために
各箇所に木ネジをいれています。
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伸長の天板を本体内に収めるための三角のパーツ。
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ここのこれがないと、クルっと回転して
下に落ちてしまいます。
おおまかですが、構造はだいたいこんな感じ。


つぎに、ERCOL。
スクエア型のドロップリーフテーブル。
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これまたひっくり返すと、内部構造があらわに。
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両端がそれぞれバッタン、バッタンと
スライドのパーツと蝶番で伸長する構造。
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ギシギシときしみ音が鳴ったり
スライドが固くなったり不具合がある時
だいたいの原因はここのこれ。
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削ったり、潤滑油を吹きかけたりして不具合を解消してます。

あっ、、、
こんなところにERCOLのエンブレムシール。
なんか、かわいらしい。
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これまたおおまかですが
構造はだいたいこんな感じ。

ダブルデイの工房では、この構造を把握し
修理(メンテナンス)をおこなってます。

チェアと違って、テーブルの構造を知っても
ご家庭ではなかなか手をだしにくいですよね。
それでも原因がわかるだけで
不具合を悪化させることは防げるはず、、、
と信じてます。

なにかあれば、いつでもダブルデイの工房まで
ご相談ください。

それではまた次回。

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