アンティークの家具や雑貨をあつかう工房で
話題となっている様々なことに対して
ちょっとだけお話します。
「伸長式テーブルって、どんなんなってんの?」
みなさん、意外と知らない
伸長式(エクステンション)テーブルの構造のこと。
「伸長式って、めっちゃべんり~。」
「天板が収納できるし、見た目いい~。」
って、お店を覗いても
伸長式テーブルのデザインは気にするものの
構造まではなかなか見ない。
修理するわけじゃないし、そりゃ知らんわね、、、
で、前回はチェアの座面を紹介しましたが
引き続き今回は、伸長式テーブルを
G-Plan(ジープラン)と
ERCOL(アーコール)のテーブルたちで
ご紹介します。
まず、G-Planのラウンドエクステンションテーブル。
ひっくり返すと、内部構造があらわになります。
これは丸型の天板をスライド開閉するのに、欠かせないパーツ。
天板をスライドするのに不具合がある時
だいたいの原因はここのこれ。
削ったり、取り付け直したりして
不具合を解消しています。
本体フレームの強度を高めるために
各箇所に木ネジをいれています。
伸長の天板を本体内に収めるための三角のパーツ。
ここのこれがないと、クルっと回転して
下に落ちてしまいます。
おおまかですが、構造はだいたいこんな感じ。
つぎに、ERCOL。
スクエア型のドロップリーフテーブル。
これまたひっくり返すと、内部構造があらわに。
両端がそれぞれバッタン、バッタンと
スライドのパーツと蝶番で伸長する構造。
ギシギシときしみ音が鳴ったり
スライドが固くなったり不具合がある時
だいたいの原因はここのこれ。
削ったり、潤滑油を吹きかけたりして不具合を解消してます。
あっ、、、
こんなところにERCOLのエンブレムシール。
なんか、かわいらしい。
これまたおおまかですが
構造はだいたいこんな感じ。
ダブルデイの工房では、この構造を把握し
修理(メンテナンス)をおこなってます。
チェアと違って、テーブルの構造を知っても
ご家庭ではなかなか手をだしにくいですよね。
それでも原因がわかるだけで
不具合を悪化させることは防げるはず、、、
と信じてます。
なにかあれば、いつでもダブルデイの工房まで
ご相談ください。
それではまた次回。
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