アンティーク家具工房から小ばなし~vol.23


アンティークの家具や雑貨をあつかう工房で
話題となっている様々なことに対して
ちょっとだけお話します。

「うちのG-PLANのチェア、どうなりますか?」

うろこ雲が見えはじめ
雨の日が多くなってきました。
少しずつ秋を感じてきた空模様に

せつなさと 寂しさと 厳しい暑さと、、、
この暑さはいつまで続くんだ、、、と。


今回の小ばなしは、秋の新生活にむけて
新しい家具の買い替え需要が増えるさなか
持ち込みでアンティーク家具の修理依頼も
増えるこの時期。

特に多いのが
人気のG-PLANフレスコシリーズの
ダイニングチェア。

どのような症状がどのようになるのか
少しばかり小ばなしさせていただきます。


お家に椅子がないと困るので
1脚ずつ持ち込まれる方。
一気に4脚まとめて持ち込めれる方。
パターンはさまざまです。

たくさんの方に愛され
たくさんの方に座っていただいているので
多いですよ。修理依頼が。

骨組みの本体フレームは、いたってシンプルな構造。
脚元のクロス状のパーツが折れるなんてケースも
少なくはありません。



背もたれが抜けそうになっていたり



前脚がゆるくなっていたり



座面下のパーツが外れていたり



脚元のクロス状のパーツが抜けていたり



これらが特に多い症状です。
毎日座るものなので
こうなるのも致し方ありません。

各パーツが折れて、破損していなければ
組み直しで元通り以上に丈夫になって
お家にもどってまいります。



できる限り、パーツをバラバラに。



そして、接着剤を塗布したあとに
クランプで固定、圧着します。


背もたれと本体フレームの、ほぞ組み箇所に
硬い丸い木棒を入れて



塗装し直し、ラッカーで塗膜をつけて
オレンジオイルクリーニングしたら完成です。



あなたのお家にいる、その子。
気になるところがあればお気軽にご相談を。

小ばなし~vol.8もご参考に。

それではまた次回。