春らしい陽気の日が増えてきましたね。
春野菜や春のお茶時間にふさわしい、
揺らぎのある白い表情に魅了される
宇田隆和さんの器をご紹介します。
信楽で長年作陶されている宇田隆和さん。
ろくろの技術が高く、
伝統工芸士に認定されていらっしゃいます。
艶を抑えた乳白色釉薬の、
ニュアンスのある白が素敵です。
ぬくもりのある優しい形と手触りで、
食事の時間を豊かなものに。
すっきりとした、シンプルで
少しモダンなデザインにしたいという
こちらの希望をふまえ、
何度も試作を作っていただきました。
また、私が普段使いやすいなと感じていた
サイズ感の器をもとに作ったものがいくつかあり、
個人的にもとても思い入れのある器たちです。
今回、新たに黒の焼き締めと緑釉ビードロが加わりました。
同じデザインでも全然印象が違いますね。
去年の暮れ、緊急入院された宇田さん、
とても心配しましたが、すぐに復帰し、
無事商品を届けてくださいました。
先日、信楽の工房に訪問した時は、
少し納品が遅くなったことを
とても気にされておられましたが、
素敵な器をたくさん作っていただけてとてもありがたいです。
この、独特の表情は「冷却還元」という
特別な手法で作られているそうで、
窯の中の酸素を不足させ温度を下げていくことで
この表面の風合いができるそうです。
とても雰囲気のある工房です。
これからも元気に、たくさんの器を
届けていただけることを楽しみにしています。