今回も、2月に行ったインド出張についてです。
インドの街並みをお届けしたかったのですが、3回目ともなると
街並み、風景、インド衣装、牛たちにも見慣れて来て、写真を撮るという事が
一気に減っていることに気付きました。
そんななか、今回の出張で初めて見た『インド門』は移動中の車内からなんとか写真に収める事が出来ました。
◆インド門 (India Gate) は、インドのデリーにある慰霊碑。
パリのエトワール凱旋門を基にエドウィン・ラッチェンスによって設計された門型のモニュメントで、第一次世界大戦で戦死したイギリス領インド帝国の兵士(約8万5千人)を追悼するために造られました。
高さ42mのアーチには、第一次世界大戦で戦死したインド人兵士の名が刻まれています。東西に伸びるラージパト通りにより東端のインド門と西端の大統領官邸が結ばれています。永遠の火という火が灯されています。
そして別日で、貴重なメンディ体験をさせていただきました。
この日は、ジャイプールから、ニューデリーへ国内線で移動するタイミングだったのですが、商談がスムーズに終わり、想定していた渋滞が無かった事でチェックインまで1時間空きました。
そこで、以前から私がインド文化に触れたいと話していた事を現地の方が覚えていて下さり、急きょ、メンディ(ヘナタトゥー)体験をさせていただく事になりました。
◆メンディの染料となる植物は、アラビア語では「ヘナ」と呼ばれ、北アフリカ、中東、インド、東南アジアに自生するかなり大きな植物です。
香油や軟膏の原料として古くから使われていますが、赤褐色の天然染料として木綿、羊毛、絹に使われることが多いようです。
現在でも手足に施すボディ・デコレーションの顔料として、広く使われており、アラビア語名である「ヘナ」が、この植物の代表的な名前となっています。
素敵なデザインと、技術にも感激しましたが、1番驚いたのが描く速さです。
両手両面に、これだけの細かい装飾が20分程で完成しました。
この日の気温は20度。
さらに乾燥している気候なので、書き終えたそばから乾燥していきます。
空港に着いた頃には、ヘナがぽろぽろ取れだしました。
ヘナを綺麗に取っていると、現地の方や、ヨーロッパ系の海外の方から『素晴らしいデザインだね』などたくさん声を掛けられました。少し人だかりができた程でした。
ヘナを取りきった後がこちらです。
とても綺麗なオレンジ色になっていますが、徐々に色に変化が…。
夜ホテルに戻るとメンディの色が、ここまで濃くなっていました。
その後訪れたインドメーカーはじめ、空港やホテルでも、現地の方や海外の方が、メンディに触れてくれたり、メンディを通してコミュニケ―ションが取れたり、会話が弾むことが増え、メンディ体験は想像以上に良い経験となりました。
帰国した日には、これ位薄くなっていました。
メンディは1週間から10日程で綺麗に消えました。
このような素敵な伝統がたくさんあるインドで、モノ作りができる事に、改めて感謝と喜びを感じた出張となりました。
昨年インドで作ってきたお洋服や、ストールも人気です。
肌ざわりのよいインド綿にぜひ、触れてみてください。