カンタのキルト

カンタキルトは雑誌やインターネットでは見かけて、 素敵だなと思うものの、実物にはなかなか出会う機会がなく、 旅先で偶然入った生地屋さんで大量に陳列されているを見て、 とても興奮したことを覚えています。 1点ものですので、どれにするかさんざん悩んで選んだのは、 このぱきっとした青い色と紫やピンクからなるもの。 何に使うかなど微塵も考えずに、 とにかくこの色使いとハンドキルトによる凹凸感に惹かれて 衝動買いしてしまいました。 このカンタキルト、元々はインドの家庭で娘さんの お嫁入り道具として家々で作られていたもので、 古いサリー生地が使われていることが多いようです。 ほとんど作り手の方のセンスによってできるので、 同じものには出会わないところが魅力。 今は、商業用に作られているものが多く、 私の買ったキルトもそうしたものの一つだと思われます。 ただ、作り方は同じで古いサリーの生地を使って 各家庭で内職のような形で作られています。 ですので、人によって家庭によってセンスの違うところや 1点ものであるというところは変わりありません。 シミや破れを隠すために施された小さなパッチワークが 絶妙なセンスで入っているところも気に入っています。 見るたびに何かしらのちょっとした発見があります。 例えば、キルトステッチの色が突然緑からピンクに変わっていたりして… 飽きることがありません。 暖かくなって桜が咲く季節になったら、 友人たちとこのキルトを持ってお花見に行こうと考えています。 ワインを呑んだり、パンを食べたり楽しいだろうな…、 とあまりカンタは関係なかったですね。 ダブルデイでは、このカンタキルトやカンタ生地を 使ったかぼちゃ型のクッションも人気があります。 古い生地をつかっているので、少々扱いにくいところもあるのですが、 お部屋の中での存在感は特別なものがあります。 ぜひお気に入りの1点を見つけてみてください。