大山のふもとで

最近、少し時間があると 色々な美術館に出向くのが 小さな楽しみになっています。 建築に大いに興味のある私には、 美術館の外観デザイン観察も 楽しみのひとつ。 今回は鳥取、大山のふもとにある 写真美術館に足を運んでみました。 「植田正治写真美術館」 1913年鳥取生まれの写真家の 作品が並んでいます。 ファッションブランド「TAKEO KIKUCHI」の服を 自身の出身地にある鳥取砂丘を舞台にして撮るなど、 モダンで斬新なアイデアの写真が多く展示されていました。 建物自体もとてもモダンな造り。 コンクリート打ちっ放しの横に長いデザインは、 大山の稜線をなぞるかのよう。 残念ながら改修中で、 外観をカメラに収めることができなかったのですが… 入場券に建物全体の形が デザインされていました。 一角にユニークなスポットが。 作品の中に、鳥取砂丘で ハットとスティックをモチーフに撮った写真が 残されているのですが、 それを模して写真を撮ることができるのがこの場所。 「ちょうど正面には、雄大な大山が!」…と 山頂は雲を被り全貌は望めませんでしたが、 空と雲の鮮やかな様子が水面に映る 素敵な一枚を収めることができました。 山陰の名峰、国立公園大山のふもとに 凛と佇む美術館。 日常から離れ、 豊かで貴重な時間を味わわせてくれた 休日のひとときでした。