まだ本格的な秋も冬もやってきていないのですが、
もうそろそろ来年春にお届けする新商品を決める時期がやってきております。
出張に出向いたのは8月後半。
ここ数年キルトをつくっていただいている中国・上海近郊の工場まで伺いました。
キルトといえば少しカントリーな雰囲気のものが多く、
もちろんそれも個人的には好きなのですが、
イギリスのヴィンテージ家具や古材を使ったダブルデイの家具とも相性の良い
個性的なものが作れないかと、オリジナルキルトの企画をスタートしました。
どこか懐かしさを感じるその個性的な柄は、膨大なストック生地の中にあります。
千枚近くある柄の中から、まずはイメージに合うものをピックアップします。
ストックから100枚単位の生地を打ち合わせスペースまで運んではえらぶ、
運んではえらぶを繰り返し、すっかり汗だくになった頃ようやく数10枚まで絞り込みます。
次に色別に整理し、テイストや柄の大きさ、そして裏地に使う生地も含めて
バランスを見ながら絞り込んでいきます。
実はこのキルト、コンピュータによって制御されたミシンではなく複雑な柄も
すべて普通のミシンを使ってキルトステッチを入れていただいています。
今では数少なくなった熟練のスタッフの方の手によって、ていねいに作り上げているのです。
また出来上がる商品は最終工程で洗いをかけ、さらに風合いが増すため、
できる限り最終製品に近い状態でバランスを見たかったので、
選んだ生地をその場で縫製していただきました。
出来上がったのが写真の柄です。
来年のテーマにも合うよう、よりカントリー色を薄めてデニムやリネンの
ファブリックを使った家具にぴったりとものができるではと期待しています。
次は、ヨーロッパ出張について書きたいと思います。
お楽しみに!