「陶の花」

先日、愛媛・松山へ旅をしてきました。 目的は道後温泉!・・・ではなく 「石本藤雄展 布と遊び、土と遊ぶ(現在は会期終了)」を鑑賞するためです。 石本 藤雄さんはフィンランド在住のデザイナーで、 このブログでもたびたび登場する人気ファブリックブランド「マリメッコ」に 1974年~2006年まで在籍し、現在は「アラビア」のアート部門の一員として 陶芸制作に取り組んでおられます。 これまで石本さんの展示会は東京などで何度か開催されていたのですが 今回は、初めて石本さんの故郷である愛媛で開催される記念すべきものでした。 会場に一歩足を踏み入れると、そこはまさに「お花畑」。 三面の壁一面に所狭しと、陶のお花が咲いていました。 素朴な可愛らしさと、緻密で繊細なディテール。日本の色使いと北欧のデザインの融合。 これは石本さんにしか創り出せない作品だと実感しました。 (写真ではこの魅力がなかなか伝えられないのが本当に残念なのですが!) もちろん、マリメッコ時代のファブリックも展示されていて、壁一面の迫力ある展示は見事の一言。 マリメッコでは、なんと300種類以上ものパターンを作られたそうです。 石本さんが創り出す色の世界は、同一人物が創り出しているとは思えないほど両極端。 シックな世界、チアフルな世界、どちらもそれぞれ味わい深く、時間が経つのを忘れて見入っていました。 もちろん、翌日は道後温泉へ。 日常の喧騒を忘れられる貴重なひと時を過ごし、創作活動への意欲(?!)が湧き上がった旅でした。