カイラギの器

「朝穫りイチジク」という見出しを見て、 ついカゴに入れたイチジク(無花果)。   そして、器はカイラギ(梅花皮)。 カイラギとは硬い粒状突起のある魚の背面の皮のこと。 そこから、焼き物が焼成不足で鮫肌状にちぢれた状態のことをいいます。 当初は失敗作だったものが、焼き物の見どころとなり 茶人は抹茶碗の高台に出来たカイラギを賞美したそうです。 こちらはわざとカイラギ状態を表現する、特別な釉薬で作られたもの。 渋くて味わい深い大人の器です。 以前はこの良さを気付く事が出来ませんでしたが、 いつの頃からか惹かれるようになりました。   「きのこと茄子とパクチーのマリネ」を盛り、 インドのカンタのランチョンマットを敷き、ナンプラーで味付けし、 エスニックにも使えます、と言いたかったのですが、 旦那がパクチーが苦手なので、残念ながら今回はみつ葉です。