京町家の、道に面した小屋根の上に立つ「鍾馗様」
少し高いところにおられるので、
サイクリングや街歩きのペースであれば、
小さいながらも屋根の真ん中で存在感を発揮している姿が
意外と多く目に留まります。
鬼よりも強いといわれる中国の神様で、
鬼瓦と同様、厄除け火除けの意味があるようです。
正面から睨みつける「いかにも厄除け」といったものや、
少しやさしい目で空を見上げる表情など
バリエーションが結構豊富です。
鬼瓦のように屋根の機能の一部を担っているわけではないので
古い家の建替えに伴って減ってきたように思いますが、
真新しい鍾馗様を見かけることもあります。
顔つきが少し今風な気がします。