アンティーク買い付け出張の際、 自分用のお土産として、少しづつ購入してきた 1950年代の工具たち。 鉋、ウエイト、鋏、レベル。 ドライバー、金槌、スケール…。 実用性を重視してデザインされた工具たちは まさに「用の美」。 長い年月を経て味わい深くなった鉄や木部は 武骨さを通り越え、温もりも感じられます。 前オーナー達が大切に使ってきているので どれも現役として使えるものばかりです。 物が好きでこの業界に入り、今日に至ります。 出張先で何気なく出会った、 これらの道具たちを見て触れていると 忘れがちになってしまう事を思い出します。 物や道具にも命が宿っていて 大切に扱い、メンテナンスすればするほど 扱う人に応えて良い表情になってくれるのだという事を。