信楽焼きの若手作家、堂本正樹さんの器を愛用しています。
1年半前、信楽の山間にある堂本さんの工房で初めて目にした時の感動は、
今もはっきりと覚えています。
フランスのアンティークのような洗練されたフォルムと奥深さに加え、
和陶のあたたかみ、優しさを兼ね備えた絶妙なバランスに
ひと目でとりこになりました。
堂本さんは、「信楽の粉引きの巨匠 堂本信男氏」に13年師事の後、
2007年に独立。
ヨーロッパの古いお菓子の型などをモチーフに、
信楽の伝統的な釉薬と土の風合いを大切にして作陶されています。
上の写真でご紹介している「緑青」のものが他にはない色目で
一番のお気に入りですが、今年の夏の暑さのせいで焼き上がりが
真っ黒になったものが大量に出来上がったようです。
そんな苦労を知って、さらに大切に使おうと思いました。
毎日の食事に気兼ねなく使えて、どんな料理とも合い、
主張しすぎない、だけどテーブルに出すと存在感のある、
気が付くと毎日のように使っている器です。