アンティーク家具工房から小ばなし~vol.8

アンティークの家具や雑貨をあつかう工房で
話題となっている様々なことに対して
ちょっとだけお話します。

「組み直しって?」

これまでに7回ほど小ばなしをさせてもらってますが
今更ながら肝心なことに気がつきました。

そもそも、「組み直し」って、、、なに?

ダブルデイのお店でアンティーク家具を見ていると
「まだ組み直しされていない家具なんです。」とか
「組み直し後のお届けになります。」とか

なにかと店員さんが声かけてくれるのですが
どういうことだろうか?と疑問になられた
ことはないですか?

おおよそ60年前に作られ、使用されてきた
さまざまなアンティーク家具たち。
これから更に10年、30年、50年とまだまだ
現役で活躍してもらえるよう家具の状態を確かめ
壊れているところや、不具合を直すために
バラバラに分解して、接着剤を入れ直して
組み立て直すことなんです。

ってことで、いまさらですが基礎中の基礎である
組み直しについて知っていただきます。

例として分かりやすいチェアのなかから
今回も登場。
G-PLANフレスコシリーズのダイニングチェアと
ERCOLクエーカーチェアにお手伝いいただきます。


基本的には分解できるすべてのパーツを
バラバラにし、古い接着剤を削り落とし
新しい接着剤を塗布して組み直します。


ただし、接合箇所や強度によっては古い接着剤のまま
組み直す場合もあったり。

クランプなどを使って入れ直した接着剤が乾くまで
おおよそ1日かけて固定。


組み直した家具の強度を再び確認し、
脚の長さ(レベル)の調整を行った後、
最後にオレンジオイルで全体をお掃除して完成。


チェアだけに限らず、テーブルやサイドボード、
キャビネットやソーイングボックス。
ありとあらゆるアンティークを組み直し
しておりますのでご安心を。

それではまた次回。

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