季節を彩る硝子工芸品「津軽びいどろ」

初夏のような陽気になると、
グラスやガラスのお皿の出番ですね。
これからの季節におすすめの硝子
“津軽びいどろ”をご紹介します。


「津軽びいどろ」は、青森県の伝統工芸品。
元々は、漁業用の硝子の浮き球を作っていた
「北洋硝子」が、その技術を活かして、
グラスや花器など日々の暮らしを
豊かにするアイテムを作っています。
「びいどろ」とは、
ポルトガル語で「ガラス」を意味します。


特徴は、何と言ってもそのカラフルな色!
日本の四季折々の
多彩な色が表現されています。

ちなみに、こちらの黄色は「向日葵」、
ブルーは「紫陽花」のイメージです。


50年前から独自で開発している
130色もの色ガラスを使い、
カラフルで綺麗なガラスができています。


「スピン成形」という型を用いた成形方法です。
津軽びいどろの手造り硝子といえばの
「宙吹き」ではありませんが、
職人さんの熟練した技術が
必要なことには変わりはありません。
また、型なので生産数量が
「宙吹き」よりは多くできるので、
日常使い品として買いやすい価格になっています。


もともと人気で生産が
追いついていなかったそうですが、
この何年かはコロナ禍で、
さらに生産が追いつかない事態に。

硝子の工場は硝子炉を
稼働させ続けないといけないそうで、
スタッフの方が絶対に
コロナに感染しないよう、
出勤人数を調整したり、
とても大変だったとのこと。

こちらは、「あおもりの海 盃セット」。
4つの異なる青色の盃のセットです。
それぞれ、青森を取り囲む
「日本海」「津軽海峡」「太平洋」「陸奥湾」の
色が表現されています。


綺麗な海を守る取り組みにも、
貢献されています。

ガラスの透明感や質感、
光が当たった時の綺麗な輝きは、
ほかの素材には無い魅力ですね。
ぜひぜひ、これからの季節に
取り入れてみてくださいね。